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2014年5月 7日 (水)

スピーカーWAONに無垢バージョン「WAON muku」を追加

MH audioのスピーカー「WAON(和音)」は、癒し系のルックスなのに、本格的なオーディオ音質のスピーカーです。

 WAONは最近の一般的なスピーカーの考え方とはちがって、ボディ(エンクロージャー)を響かせる設計となっており、そのために研究&試行錯誤した結果、ある種の合板を使っています。

 しかしながら「無垢材」のほうが良いという人もいます。それは単純に、無垢とか天然木のほうが高級とか良い音がしそうなイメージからだと思うのですが、そうは単純でないところがスピーカーの面白いところであります。

_dsc7339_fw_srgb2

 つまりスピーカーの場合は、特定の音だけを出せば良い楽器と違って、あらゆる音域、音量、音質、楽器、ジャンルの音をどれもちゃんと再生できて初めて良い音楽再生が可能となるので、ボディの材質には適度な響きと適度な内部損失が必要なのです。「適度な」とは「適当な」ではなく「ちょうど良い=ぴったり」という意味です。
 つまり、車でいうとバネとダンパーとボディをどの程度の硬さ、しなやかさで設計して作れば、速く、かつ運転しやすい車になるか、みたいな世界です。従って、無垢材はイメージ的にはよさそうでも素材の特性や安定性から考えるとあまり適さないのです。 

まあ、そんな話はさておき、、
無垢が良い、という単純なご意見に応えようと、無垢のWAONを作ってみました。

_dsc7224_fw_srgb

と言っても、ただ無垢にしただけではなく、響きと制振のコントロール、つまりはスピーカーとして音響的に求められる特性を考えて、フロント&リアの材と、天地側面の材を別のものにして、また、合板の時と組み方を変えています。上の写真で判りますでしょうか?

サイズと形状は、WAON スタンダードも、WAON muku(無垢)も同じ、ぴったりCDサイズの絶妙な小型サイズです。

_dsc7308_fw_srgb

 WAONは、自分が使いたいスピーカーが市販で見つからなかったので作った、というのが始まりです。
 つまり、小型で、部屋や机上で変に目立ったりせず自然で落ち着いた佇まい、それでいて、音質は最高にクリアかつ自然で、一日中音楽を聴いていても疲れないスピーカーが欲しかったのですが、市販ではそのような製品が見つからなかったのです。

せっかく作るなら、手間も時間もかかりますが、、ペアで左右対称、木目もそろっています。

_dsc7221_fw_srgb2

音質は、それぞれ違います。どっちが良いかは好み、聴き方、考え方によると思いますが、どちらもサイズを忘れるくらいにちゃんとした最高に良い音です。

今週末、10、11日の「春のヘッドフォン祭」には、WAON(和音)のスタンダード、無垢とも持って行きますので是非ご試聴ください。

MH audioはいつも通り「アコースティックフィールド」ブースですが、いままでの大フロアーではなく、最上階の15階、「ラックスマン、DENON/B&W」と同じ「部屋名:リーフ」になりました。
音出し試聴もじっくりしていただけますので、是非最初に!おこしください。


↓春のヘッドフォン祭り2014
http://www.fujiya-avic.jp/user_data/headphone_fes.php

↓MH audio
http://mh-audio.com

↓アコースティックフィールド
http://acousticfield.shop-pro.jp

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